グッアフタヌーン。
さて今週は、出戻り常連のジョン・フルシアンテさん再復帰後のニューアルバムリリースも控えているレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「ダニー・カリフォルニア」をピックアップ。
うーん、ザ・ミスフィッツ~モトリー・クルー~ニルヴァーナの流れが面白すぎる。特にザ・ミスフィッツは秀逸すぎるやろ。爆笑した。
本曲はダニーという架空の女性の生涯を唄った「カリフォルニケイション」「バイ・ザ・ウェイ」に続く三部作の最終作とのことですが、劣悪な環境のなかでサヴァイヴするためにアウトローな生き方しかできず、夭逝してしまったすべての者どもにも通ずるようなリリックになっております。
とりあえずすぐに上半身裸になってやたら筋肉アピールするやんちゃなイメージのあるチリペッパーズの面々(てか、アンソニーとフリーだけか)ですが、「カリフォルニケイション」以降、どこか諦念的なムードがどの曲にも根底に流れている印象がございます。全裸でチンポに靴下だけ履かせてアビーロードを無邪気に横断していたやんちゃ坊主も、歳を重ねて味わい深くなっているってことでしょうか。
哀しみを内包した笑いと活気、そして筋肉(笑)がチリペッパーズの最大のチャームです。もはや、エッジーなオルタナティヴミクスチャーバンドではなく国民的ロックバンドとなったチリペッパーズですが、音楽的サウンド的な定番感には若干寂しさも感じつつ、でもまぁこれが幸せなんだろうなぁとかなんとか、アンビヴァレンツな気持ちにもなったりならなかったり。ま、カッコいいからええけど。
というワケで、己の考えている革新性や将来性は、己が思っている以上に社会と世間との間に乖離があり、且つ、想定外のことが起こり得るということを己自身のことに対しては何故か自己認識できていないことが多い、ということを感じつつ(随分と思考が飛躍してしまいましたが)、今週もゆるくサヴァイヴしてまいりましょう。