【今週のセガ】セガ vs. 任天堂 / Console Wars

セガ

あのノンフィクション小説「セガ vs. 任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争」が映画化され、U-NEXTで独占配信という事で、配信記念特別番組として、なんと<豊田信夫×杉田智和 特別オンライン対談>がYoutube配信されております。素晴らしい。これ、何気に永久保存版やろ。

ちなみに、豊田信夫(読みは”しのぶ”)さんは、当時のセガ・オブ・アメリカの副社長で、社長であったトム・カリンスキー氏の懐刀(笑)として大活躍された人物でございます。

U-NEXT会員ではないので、まだ映画は観てませんが(31日間の無料トライアルがあるので、それを利用して観る予定…)、原作書籍は発売日に購入し読了済みではあります。

16ビットコンソール戦争勃発を期に、それまで欧米で90%以上の圧倒的ゲームコンソールシェアを誇っていた任天堂の牙城を、セガ・オブ・アメリカが破竹の勢いで切り崩していくというオハナシなんですが、若干脚色強めでエンタテイメント性を前面に出している感がありつつも、なかなかに熱い展開で、セガ好きならかなり燃える内容になっております。人を選ぶ書籍ではありますが、少しでも、セガの商品で琴線に触れるものがあったという経験のある方にはお薦めです。

まぁ、トム・カリンスキー氏率いるセガ・オブ・アメリカの功績を称える?ような物語なので、セガ・オブ・ジャパンのトップ役員関係者(特に社長の中山隼雄さん笑)が、やたら悪の枢軸みたいに表現されているのはご愛嬌。というか、結構酷い書かれようだが、そこを許容できれば結構楽しめる。

で、この特別オンライン対談ですが、20分という短い尺ながらも、豊田信夫さんから、いろんなエピソードがでてきて面白い。そのなかで、豊田さんの「ゲーム開発に民主主義なし」(笑)という思想が、激動の時代を経験してきたからこそ、より説得力をもった言葉として突き刺さる。曰く、

みんなの意見を聞いて、それを反映してゲーム創ったとして、

いいものができるワケがないっていうね。

どっかに誰か頑固なヤツが居て、なんていうんだろう、牛耳る?

ソニックの中裕司とか、あのシェンムーの鈴木裕とか、

もうガチガチに思い込み激しくて、だけど、素晴らしいものを贈りだす、

だから周りを巻き込んでいくパワーとかね、

クリエイションとかは、そうゆうもんが必要なんじゃないかと思いますね。

との事で、悪い意味で平等平均化が叫ばれ、ちょっとでもはみ出るようなヤツは叩かれ抑えつけられるこのご時勢では、逆行した考えとして誤解されかねないが、これはひとつの真実で、ある意味本質を突いていると思う。

ビジネスとして成り立たせる、という事も考えるとバランス感覚が必要となるが、バランスをとったが故に振り切れたものができないっていうね…。ビジネスとクリエイティヴィティは相容れないのが常ですが、不景気つづきだと、なかなかに悩ましい問題でございますなぁ。

まぁ、そういう現状にあって、まだ真面目?にバカをやっているセガの動向を、これからも生暖かく見届けていきたいと思います。

※ついでに、こちらの記事「ビデオゲームの語り部たち 第13部:豊田信夫氏が駆け抜けた“ワイルドな時代”の北米ゲーム機戦争」もお薦めです。

本日の1曲:金子剛 – セガガガマーチ
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