おはようございます。
さて今週は、いつでもどんなときもこれからも超絶大好きな、ザ・ラーズの「タイムレス・メロディー」をピックアップ。
うん、楽曲、メロディー、リズムのタイム感、バンドサウンド、バンドアンサンブル、ヴォーカル、なにもかもがただただ素晴らしい。
まぁ、強いて言えば、リー・メイヴァースのルックスがガラの悪いチンピラ風情で、更にはいつも不機嫌そうな顔つきってところが、一般的に見れば敬遠される要素にはなるだろう(笑)
ザ・ラーズが残した唯一のスタジオアルバムはファーストアルバムの1枚のみですが、膨大な時間を費やしてもなお、いつまで経っても完成しないことに業を煮やしたレコードレーベル側が、プロデューサーとして起用していたスティーヴ・リリーホワイトにアルバムを完成させるよう説得、 最終的にバンドの意向そっちのけでミックスダウン、強制リリースされたといういわくつきのシロモノ。
これにはリー・メイヴァースも激おこで、曰く「買うな」と言わしめたアルバムですが、結果的にはたった1枚のアルバムでリー・メイヴァースの印税生活を潤わせる(笑)末永く愛される傑作アルバムとなりました。いまごろは頑固者のリー・メイヴァースも、少しはスティーヴ・リリーホワイトとレコードレーベルに感謝?してたりなんかして。
とはいえ、以下のとんでもなく素晴らしく、ギリギリまで無駄な贅肉を削ぎ落としたような生々しいライヴ・ヴァージョンを聴いてしまうと、リー・メイヴァースが追い求めていた理想のアルバム完成形ってのをどうしても聴いてみたくなる。まぁ、絶対に完成することはないんだろうが(笑)
2005年に突然の再結成で14年ぶりに再来日、ほどなくしてまた活動休止、それから15年ほど経過、さっぱり音沙汰がなくなっているザ・ラーズですが、そろそろリー・メイヴァースもお金がなくなってきた頃?だと思うのでお金稼ぎでまた再結成してくれるかもしれません。
というワケで、己の思惑と意思とは別に、望んでもいない他人さまの勝手なチカラ添えにより、結果的には世間的評価を得られるというアンビヴァレンツな因果もあることをぼんやりと感じながら、今週もゆるくサヴァイヴしてまいりましょう。