【今週のMV】Steppenwolf – Born To Be Wild (Easy Rider)

音楽

おはようございます。

さて今週は、アメリカン・ニューシネマの金字塔「イージー☆ライダー」の主題歌にもなっている、ステッペン・ウルフの「ワイルドで行こう!」をピックアップ。

18歳で上京したものの、いつまで経っても社会に適応できず、精神的にもうどうでもいい的状態がピークに達してしまい、30代前半(もう、15年前くらいになる)に約4ヶ月間ほどプータローをやっておりました。まぁ、いま思えば、いい歳こいて世間知らずで甘ったれていただけなのだが。

そのぐだぐだ悶々鬱々としていた時期に、中島らもや野坂昭如あたりを読み漁りつつ、映画は「イージー☆ライダー」を始め、「俺たちに明日はない」「明日に向かって撃て」「バニシング・ポイント」などなど、アメリカン・ニューシネマばかりを観て過ごしておりました。そして、「イージー☆ライダー」を観る度に、キャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)には、オイラの代わりに毎回くたばってもらってたっていう。

「カネにとらわれているやつに自由はないのさ」

記憶が曖昧だが、映画内の台詞だったか、どっかのインタビューでピーター・フォンダが云っていたような(ググッたらソースが出てこなかった。オイラの妄想だったかも。まぁよい)。

そもそも、真に自由に生きていくなんぞ、そんな覚悟なんてできていなかった(できなかった)ワケでして。ちょっとした期間の自由を得たつもりのプータロー生活でも、結局、社会(会社)に依存していないことで、生活資金保証がなくなったことに対する不安が増すばかりの日々を過ごしていたヘタレでございました。

広大な、だがしかし、閉塞感のあるアメリカ大陸を、ラリパッパしながらデカいハーレーでぶっ飛ばす。

映画の本質とは関係なく、久々に観た「イージー☆ライダー」の映像の雰囲気に、なんか苦々しくもニヤついてしまった。バカだなぁ。社会適応しているフリをして、結局、己の本質はなにも変わってない。

まぁ、キャプテン・アメリカとビリーには、またオイラの代わりにくたばってもらって、己は無理せず生き延びられるように、今週もゆるくワイルドにサヴァイヴしてまいりましょう。

本日の1曲:Steppenwolf – Born To Be Wild
タイトルとURLをコピーしました