【今週のセガ】街中から「SEGA」の屋号が消える日

セガ

ついにこの日がやってきました。

まぁ、社会人になってから30年近くゲーセンに行くことはなくなってしまっているので、特に感慨に耽るような思いもそんなないはずなんですが、小学生あたりからゲーセンに行くようになり、中学~高校生時代はハイテクランドセガ(そしてライバルの今は亡きナムコ直営のキャロット…)には随分お世話になったので、セガの屋号が街中から消えてなくなってしまうのを想像すると、やはりちょっと(いや、かなり?)寂しいもんです。

セガが無理して?四半世紀以上に渡ってタバコの煙とカップラーメンのにおいが立ち込める辛気臭いゲーセンからの脱却を目指し、明るいアミューズメント施設としてゲーセンを転生させたことは一定の評価に値するでしょう。

とはいえ、セガ全盛期の頃のノスタルジアに囚われているオイラみたいなあまりカネを落とさない悪しきファン(笑)からすれば、まさに裏街道的な辛気臭いゲーセンこそがセガ全盛期(アーケード全盛期)を象徴していた風景であり、そのいかがわしさとちょっと軽めの背徳感が得られる麻薬のような空気感は、社会や世間に居場所を見つけられずまだチンコに毛の生え揃っていないガキども(少なくともオイラのなかでは)のオアシスのひとつだったのだ。まぁ、中学生の頃あたりになると、ゲーセンの雰囲気はそれまでに比べて随分明るくなってきてはいましたけど。

しかしこれは、懐古趣味の後ろ向きなタチの悪いおっさんの戯言です。

明るいアミューズメント施設としての運営は、セガよりGENDAさんのほうがもっとうまくやってくれそうな気がしますし(このご時世と不景気のなか、外資じゃないところに買収されたのは幸いと思う)、セガとしても、今後も開発したメカやソフトを設置稼働できる場所が存続してくれるのはありがたいでしょう。そして、タチの悪いおっさん向けにはゲーセンミカドさんみたいな存在が頑張ってくれるでしょう(そんなおっさん向けに運営しているワケではないし、そんなことを思われるのも迷惑だろうが)。

にしても、どんどん薄味になってきているセガにはやっぱり寂しさを感じますなぁ。

なごっさんもいなくなったし…(あ、名越スタジオ設立、おめでとうございます)。

長沼英樹 – Brother Goes Away
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